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No.004
「すべて」から「無」までの巻


今回のチャッターは・・・
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Prota (Dragan Protic, Skart<シュカルツ> / Horkeskart<ホルケシュカルツ>)
- Zole (Djordje Balmazovic, Skart<シュカルツ> / Horkeskart<ホルケシュカルツ>)
- 住友文彦 (東京都現代美術館、学芸員)
@ そば屋, 新宿, 東京 2004年12月


住友 : 「日本でどんなテレビが良かった? テレビ番組見た?」

Zole : 「家で、少しはね。」

Prota : 「マキコが食事中や食事後にテレビ見てたからね。テレビは、ほとんどテーブルの上にのっかっているから。」(その時、Skartは、マキコの家に滞在していた。)


住友 : 「日本の家は狭いからね、テレビもその中では存在感が出ちゃうんだ。」

Prota : 「セルビアの村では、お客さんの部屋というのがやはりあるんだけれども、それは、一番豪華に作ってある。でも、町から来たお客さんや特別のお客さんのためのもの。彼らが来たらその部屋を開け、お客さんがそこに滞在する。」


住友 : 「じゃ、住人は使わないんだ?」

Prota : 「使わない。もっとも良いランクなのは、テレビとかすべてある部屋。それは、言わばプレゼンの部屋なんだよ。良い客間を持っていることで、自分自身をプレゼンするんだ。」

住友 : 「子供の頃、入ろうとしたりした?」


Prota : 「僕は、町にいたからね。でも、田舎の親戚の家ではその客間に泊まるよ。」

住友 : 「"神聖な部屋"と言ったりする?」


Prota : 「"客間"と言っているよ。でも、神聖な場所のようなもんだね。使えないんだし、お客さんのためだけだもん。何もなくても、その部屋だけには、なんでもある。」

Zole : 「ツレパヤ(ベオグラードから50kmのところにある村)に、僕たちがコラボレートしてる小学校があるんだ。とてもいいんだよ、だって、ほとんどの村の子供は、他の分野のお客さんと触れ合う機会がないでしょ?」

Prota : 「僕たちは、いつも旅行に行ったときの記録を彼らに見せるんだ。で、彼らにとって、今まででもっともエキサイティングだったのは、金沢と大阪についてだった。とてもカラフルで、異国情緒があって。それは、超現実的で、ある場所からある場所へ、ある現実からある現実へスイッチしていくリズムのようだった。」

住友 : 「どのぐらい旅行するの?」

Prota : 「月に一度?、じゃないな、もっと少ないね。普段はベオグラードにいるから。」

住友 : 「今回は、韓国の街を見せるんだね。」

Prota : 「東京もね。」

住友 : 「韓国と日本と違いってある?」

Zole : 「うん、韓国で、いろんな道が街の中心にあるよね。で、その街灯の多いこと。小さな道にさえあるんだ。ほんとたくさんの明かりだよ。とても印象的。あと、路上で何か売っているのも多いね、食べ物とか占いとか。」


住友 : 「夜なんか、大勢の人々が 路地で食べたり飲んだりしているよね。」

Prota : 「でも、東京はソウルに比べて、洗練されていると思うな。だから、ソウルは、なんていうか、混沌とした大都市から、東京がすでにそうであるようなシステマティックな都市への過渡期にあるように思えるよ。」



住友 : 「ところで、他の国でレジデンス・プログラムとか予定ある?」

Prota : 「僕たちは、何かのための何かをやるということについて、あまり考えたことがないんだ。僕たちは、いろんなことのやっている途中だしね。わかんないけど、ま、機会があれば、それもありだね。」

住友 : 「アーティスト・レジデンスのほとんどは、"議論"になっちゃうよね。やることがなくてね。みんな、秋葉原に行きたいとか、日光に行きたいとか。。。」

Prota : 「つい最近、僕たちは、シュトゥットガルトのはずれのソリテュードにある城(アーティスト・レジデンス)にいたんだ。美しいんだけど、まったく昔から変わらないところ。そこで、刺繍のプロジェクトをやった。創造には、ある空虚な空間が必要だと思うよ。どんなもんでもね。退屈のおかげで、Zoleと僕はたくさん話をしたんだ。」

Zole : 「もし、アイディアをもっていれば、完璧な場所だよ。空間、時間、お金がないが、なにをするかアイディアを持ている時、ただ、そこに座って、なんの邪魔も入らずにね。」



Links to the artists:
Skart:
http://www.skart.org
Horkeskart:
http://www.horkeskart.org.yu
東京都現代美術館:
http://www.mot-art-museum.jp




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