青葉区放射能、doserae2

2011年5月30日作成、2013年2月更新 (有益情報の追加、文章改訂など)



日本国内原発からの距離マップ(クリックで拡大)

「なぜ数値が低くても気をつけなければならないの?」
 ● 子どもの放射線感受性は大人の2〜5倍※1
 ● 内部被ばく(例えばベータ線)の影響は、外部被ばくの4.5倍※2
 ● 現在の主な報道の数値は、外部被ばくのみ

 ※1 国立病院療養所東北放射線技師会WGデータより
 ※2 琉球大学・矢ヶ崎克馬名誉教授データより

これは、横浜市青葉区青葉台周辺に特化した「子どもの為の放射線量率に関するレポート」です。
妊産婦の方も参考にして頂きたい資料です。

自然放射線
核融合科学研究所※1
自然放射線
武田邦彦教授※2
事故後 私の計測
(自然放射線含む)
事故後 横浜市の計測
(自然放射線含む)
毎時[μSv] 年間[mSv] 毎時[μSv] 年間[mSv] 毎時[μSv] 年間[mSv] 毎時[μSv] 年間[mSv]
外部被ばく 0.096 0.84 0.057 0.50 0.10※3 0.88 0.06 0.53※7
内部被ばく(大気) 0.40 0.057 0.50 0.10 0.88※5 N/A 0.40〜N/A
内部被ばく(食品) 0.24 0.50 0.24〜※6 0.24〜N/A
合計 [mSv] 1.5 1.5 2.00〜 1.17〜

※1 自然科学研究機構 核融合科学研究所のデータ
※2 中部大学 武田邦彦教授の説明
※3 横浜市青葉区青葉台(外)における5月〜6月の実測データ平均 (Rae Systems社 DoseRAE2による計測)
※4 横浜市の計測値と私の線量計との比較からの推測値
※5 武田教授の考え方と同じ、外部被ばく量と同等にした場合、↓の理由で、この値より少ないと思われる。
(2011年6月時点、東京都の大気中の放射性物質(セシウム)は0.002Bq/m2=0.001μSv以下なのでほとんどないに等しい。)
※6 核融合科学研究所が出している数値+今回の事故の放射線量
※7 事故前2010年の地上23mでの量は、0.19mSvでした。(現在の値 x 1年間で計算すると0.25mSv)
※この実測データはガンマ線のみです。

「自然放射線」= 事故前から日常的に我々が受けている放射線
フェアにするため、 核融合科学研究所(安全派)と武田教授(危険派)のデータを載せました。

1.5ミリ(自然放射線量率=内部+外部)+1ミリ(ICRPの基準値=内部+外部)で2.5ミリです。
目安として、実測0.10〜0.11より高い数値の場合、トータルでICRPの値を超える可能性があります。
東京都だと、葛飾区、江戸川区、墨田区あたりは、超えてしまうところがあるようです。


ここ横浜市青葉区で気をつけたいことは、食品による放射能摂取です。
空間線量が低いから安心と思い、食品に気を使わなければ、当然内部被爆します。


1 青葉台周辺の放射線量マップ

計測日時:2011年5月30日(月) 晴れ時々曇り (雨が2日続いた後の風のある天候でした)
計測場所:横浜市青葉区周辺
(長津田3丁目恩田川脇、寺家ふるさと村、桜台公園、上谷本第一公園、上谷本第二公園、もえぎ野
公園、区役所近く谷本川沿、サンドラッグ店内、東急スクエア店内、明治屋店内、自宅=美容室)
計測機器:RAE SYSTEMS社 DoseRAE2
数値単位:毎時マイクロシーベルト (μSv/h)


より大きな地図で 青葉台放射能測定マップ 2011年5月 を表示

青葉区数カ所での測定 2011年5月30日
雨樋の計測 2011年6月2日
雨樋の計測 2011年6月3日
青葉台の地形の変化による計測 2011年6月4日
窓の開閉に関する計測 2011年6月9日
旭区ズーラシア 2011年6月10日
雨樋の計測 2011年6月11日
青葉区桜台公園の計測 2011年6月12日
青葉区青葉台の計測 2011年6月24日


参考までに、群馬大学の早川由紀夫教授が作成された「日本全体の放射能汚染マップ」と、
「福島とチェルノブイリとの比較マップ」です。国や自治体がやるべきことを、
早川教授はいち早く行いました。汚染の深刻さがよくわかる優れたマップです。



2 家の中と外の放射線量率、掃除は有効か?

A:家の中と外の線量率比較 (鉄筋コンクリート造の3F建て)

計測日時:2011年5月27日(金) 曇り時々雨 (室内中心のみ27-29日、3日間の平均)
計測場所:横浜市青葉区青葉台2-31-8
計測機器:RAE SYSTEMS社 DoseRAE2

3F
室内中心
0.07
ベランダ
0.07
室内物置(窓無し)
0.07
2F
室内中心
0.08
ベランダ
0.08
風呂(窓有り)
0.07
トイレ(窓無し)
0.08
ベッド下
0.07
1F
室内中心
0.08
玄関
0.08
室内物置(窓有り)
0.08
トイレ(窓無し)
0.08
地上外 (道路側=アスファルト、敷地内=石が敷き詰めてある)
道路側
0.10 (地上50cm)
0.10 (地面)
木の下
0.11 (地上50cm)
0.11 (地面)
道路と反対側1
0.10 (地上50cm)
0.12 (地面)
道路と反対側2
0.11 (地上50cm)
0.10 (地面)
玄関前
0.10 (地上50cm)
0.11 (地面)

単位は毎時マイクロシーベルト(μSv/h)、ガンマ線のみを計測

※ 建物の中と外では、中のほうが数値が低いようです。

B:家の中の掃除前と後での比較

計測日時:2011年5月31日(火) 晴れ
計測場所:横浜市青葉区青葉台2-31-8
計測機器:RAE SYSTEMS社 DoseRAE2

家の前の路上 1F 2F 掃除前 2F 掃除後 3F
0.10 0.08 0.07 - 0.08 0.06 - 0.07 0.07

単位は毎時マイクロシーベルト(μSv/h)、ガンマ線のみを計測

※ 掃除は、部屋中のハタキがけ後、床(フローリング)水拭き、掃除機、ベッドの下の掃除を
しました。窓は開け放しで行いました。清掃後、約20%ほど数値が下がりました。
ちなみに、6月1日、3F (じゅうたん部屋)の掃除をしましたが、0.07 --->0.06に下がりました。

C:雨の日の雨樋(樋が無いので雨が集中するところ)

計測日時:2011年6月2日(木) 雨
計測場所:横浜市青葉区青葉台2-31-8
計測機器:RAE SYSTEMS社 DoseRAE2

路上 雨集中地面1 雨集中地面1 室内2F
0.10 0.18 0.11 - 0.12 0.07

単位は毎時マイクロシーベルト(μSv/h)、ガンマ線のみを計測

雨樋の計測 2011年6月2日
雨樋の計測 2011年6月11日




3 測定器による放射線量率の誤差範囲

同じ場所を計測しても機器によって、数値が異なります。その誤差を確かめるため、
横浜市のモニタリングポスト(磯子区滝頭)と都筑区役所(新しいモニタリングポスト)で測定しました。

上記の動画はこちら↓
横浜市のモニタリングポスト(磯子区滝頭)付近の測定 2011年6月11日

都筑区役所前での比較はこちら↓
横浜市の新しいモニタリングポイント(都筑区役所)の測定 2011年6月20日
横浜市の新しいモニタリングポイント(都筑区役所)の測定 2011年6月24, 27, 28日

横浜市計測(日立アロカ製TCS-161)より、私のDoseRAE2のほうが0.02〜0.04高い数値がでます。
 2011年12月10日追記:9月11日から計測器がTCS-172Bに代わり、
 値が0.03ほど高くなるようになりました。DoseRAE2とほぼ同じ値です。



4 放射線の人体影響まとめ

要点を箇条書きにまとめました。
■ 大人より子どもの方が放射線の影響を受けやすい (2〜5倍とも言われる)
■ 現在、報道されている数値は「外部被ばく」のみの数値 (内部被ばくの影響はその3〜10倍)
■ 大人より子どもの方が放射線(ヨウ素)による甲状腺がんを引きおこしやすい
■ 低線量率放射線の影響は、直ちには現れず数年後に現れてくる
■ 放射能の影響には個人差がある
■ チェルノブイリの時は、0.4μSv/hで廃村
■ 3.8μSv/hのことろにベラルーシでは人は住んでいない
■ ベラルーシでは、0.08μSv/hで子どもが具合が悪い場所がある (自給自足、土地のものを食べる為)
■ 放射線は、DNAを破壊し、酵素によって修復できないほどになると障害が現れる
■ 放射能の人体への影響に関して、科学的にわからないことはたくさんある
■ 「XXシーベルトなら安全」と断定できる数値はない

上記は、NGO チェルノブイリのかけはし代表の野呂美加さんの講演内容を含みます。
チェルノブイリでの子どもたちの被ばくの様子など現場活動のお話が盛り込まれている動画です。


5 放射能問題の有益リンク

■ 青葉区付近の測定、その他データ
横浜市民放送局 - 幼稚園・公園(横浜市青葉区・都筑区・南区)
あざみ野ローンテニスクラブ - 高精度のRadi PA-1000による計測(横浜市青葉区)
横浜市放射線対策本部 - 横浜市による計測
横浜ママパパの放射線だより - 港南区の放射線測定値、総合情報
都内の放射線量率 - 5月6日から22日まで町田市を含めて様々な場所
江東こども守る会 - 江東区の方がまとめたデータ、要望書等

■ 食品の測定、データ
ベクレルウォッチャー - twitterでの放射能汚染食品情報
黒猫 - twitterでの放射能汚染食品情報
八王子市民放射能測定室 - 民間による食材放射能測定
国際環境NGOグリーンピース - NGOによる食品放射能検査等

■ 東日本の放射能マップ
放射能汚染地図 - 群馬大学の早川由紀夫がまとめたマップ
放射線量マップ - nniによるマップ
放射線量等分布マップ - 文部科学省によるマップ
測ってガイガー! - 投稿型の放射線量マップ(機種の違いによる差がある)

■ 報道
自由報道協会 - 情報統制されている日本記者クラブに属さないフリーの記者による協会
岩上安身オフィシャルサイト - Ustreamを通してありのままを取材するフリージャーナリスト
フリージャーナリスト木野龍逸 - チェルノブイリ同等の汚染濃度の地域に、今でも人が住む実態 in 福島
広河隆一 (DAYS JAPAN) - チェルノブイリ取材の第一人者による福島の現状報告

■ 知識人による問題提起
早川由紀夫(群馬大学) - 火山学の専門家による正確な汚染マップ
内部被ばくの怖さ、食品 - チェルノブイリで医療活動を行った松本市長 菅谷昭の会見 (YouTube)
武田邦彦(中部大学) - 原発とその影響に関するわかりやすい説明
小出裕章 参議院 行政監視委員会 - 京都大学原子炉実験所助教による原発の問題提起 (YouTude)
チェルノブイリ原発事故による放射能影響 - 京都大学原子炉実験所助教・今中哲二によるレポート
原子力政策大綱見直しの必要性について - 立命館大教授・大島堅一による原発の費用論からの問題提起
だいずせんせいの持続性学入門 - 名古屋大学准教授・高野雅夫による原発必要性の問題提起
内部被曝のリスク - 琉球大学名誉教授・矢ヶ崎克馬による内部被曝の問題提起 (YouTube)
勝川俊雄 公式サイト - 三重大学 生物資源学部 准教授による被ばく検証資料

■ 民間団体による問題提起
日本における放射線リスク最小化のための提言 - ドイツ放射線防護協会による汚染食品に関する提言
チェルノブイリのかけはし代表 野呂美加 講演 - 子どもたちの被曝に関する実体験の話 (YouTude)
チェルノブイリ救援・中部 - NPOによる放射能の人体への影響をわかりやすく解説
子どもの放射線感受性 - 緊急被ばく医療・国立病院療養所東北放射線技師会WG
ICBUWヒロシマ・オフィス - ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)ヒロシマ・オフィス
SAVE CHILD - 放射能問題に関する総合的な情報サイト
ドイツ放射線防護協会 - 日本における放射線リスク最小化のための提言

■ ニュース
ウソ求人で原発派遣 - 福島原発の後始末派遣、3日間線量計なし = 大阪・西成の労働者
放射線線量計、成田で2万個ストップ - 厚生労働委員会 福島みずほの質問 2011.05.19-1 (YouTube)
浜岡原発作業員の被曝事故 - 年間7ミリシーベルトの被曝で白血病 、労災認定 (YouTube)
原発点検労働者の実態 - 琉球朝日放送 報道部による制作、フォトジャーナリストの樋口健二の講演
原発推進者の陳謝 - J-castニュース - 原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」
電力会社を変えて電気代を約3割節約!? - テレ朝ニュース - 大手電力会社以外からの電気購入

■ データ
各国の公衆被ばく限度量 - 日本の原子力安全委員会がまとめた資料
サイエンス・メディア・センター - ICRPとECRRの違いについての言及
原発導入のシナリオ -冷戦下の対日原子力戦略- - 原発導入に関するNHK番組 (1994年3月16日放映)
電離放射線に係る疾病の業務上外の認定基準について - 放射線による白血病の労災認定書類
Measurements - RadioisotopeWeb - 民間による首都圏の放射線量率測定結果
ドイツ気象庁 福島原発 放射能拡散予想図 - 時間ごとの放射能拡散予想図
Japan Quake Map - 今回の地震の数、大きさをわかりやすくデータ化


その他、YouTubeで放射線量、原発、チェルノブイリ等で検索してみて下さい。

あとがき

(2013年2月文章を一部改訂)
福島の原発事故で排出された放射能は、風向きの関係で太平洋のほうに多くが飛び散ったようです。
もし、これがすべて陸地側、首都圏のほうにきていたら、被害は今よりもっと拡大していたでしょう。

今回、子どもが普段生活する地表近くで計測しなくて大丈夫だろうか?と思い独自に計測しました。

色々な資料に目を通し確実に言えることは、
1 「絶対に安全」とか「絶対に危険」と断定することはできない
2 程度の差はあれ「汚染されている」という認識が必要
3 わからない以上、不安要素は避けるべき

ということです。

横浜市青葉区は幸い軽度の放射能汚染ですみました。しかし、気をつけたいのは食品です。
何も考えずにいると、子どもの口には汚染された地域で生産されたものが入り込んできます。
汚染された地域の食材をわざわざ買うより、汚染されていない地域で生産された食材を選んだ方が
(程度の差はあれ)内部被爆する可能性は単純に低いのです。

「原発がなければ国内電力をまかないきれない」と洗脳されてきましたが、原発の方がトータルコスト
が高いという意見
も知りました。 仮にそうだと、根本から原発の存在意義はなくなります。


アモルフォン代表 町田良夫

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